全国的な少子化の波は、奈良市内の各地域にとっても避けては通れない現実だ。学級数の維持や学校の統廃合が議論される中、伏見南小学校の存在感はむしろ増している。学校が魅力的であれば、その地域に子育て世代が集まり、結果として地域経済や社会の活気が戻るという好循環が生まれつつあるからだ。
放課後の校舎は、地域の高齢者が集うサロンや、若い起業家と子どもたちが交流するオープンワークスペースとしても開放されている。学校という枠組みを「子どもだけの場所」から「地域住民全員の学びと共創の拠点」へと拡張したことが、この奇跡的な活性化をもたらした鍵と言えるだろう。