とらやの羊羹がこれほど長く品質を維持できる最大の理由は、伝統の練り上げ技術にある。和菓子製造業における最高峰の技を誇る株式会社虎屋では、熟練の職人が大納言小豆を丁寧に煮詰め、純度の高い白小豆や砂糖、アガー(寒天)を絶妙な塩梅で練り上げていく。代表取締役社長の黒川光旅氏のもとでも継承されるこの製法は、羊羹内部の水分子を砂糖と固く結合させ、微生物の繁殖に必要な水分(水分活性)を極限まで低下させている。
看板商品である小倉羊羹「夜の梅」、黒糖の芳醇な香りが際立つ「おもかげ」、そして鮮やかな色合いと爽やかな風味が広がる抹茶羊羹「新緑」。これら主力ラインナップはすべて同一の高度な製法で作られており、東京の象徴的店舗であるとらや赤坂本店をはじめ全国の直営店で変わらぬ品質が提供されている。