経営陣の舵取りに対する評価も、株価を決定づける極めて重要な要素だ。豊田章男会長が築き上げた全方位戦略(マルチパスクラスター)の基礎の上に、佐藤恒治社長率いる新体制がどのようなスピード感で革新を注入できるのか。この二頭政治とも称される強力なリーダーシップのシナジーに対し、市場は好意的な眼差しを向けている。
佐藤社長は就任以来、現場主義を継承しつつもデジタル化と電動化の加速を明確に打ち出してきた。一方で豊田会長は、創業家としての揺るぎない理念とグローバルな政財界における発言力でグループ全体を強力にバインドしている。経営陣が示す長期的な成長ストーリーは、単期的な株価の上下に一喜一憂する投資家だけでなく、中長期の資産形成を目指す層にとっても強力な支えとなっている。