市場を引っ張る二大勢力、それが「ラグジュアリーホテル」と「漁港直営の専門レストラン」だ。両者の生き残り戦略は実に対照的でありながら、激しい火花を散らしている。
大手ホテルチェーンは、洋食シェフによるカニグラタンや濃厚なビスク、特製カニみそソースのディップなど、手の込んだ創作料理との組み合わせで勝負に出る。一方、北陸や北海道の漁港直販店は「今朝あがったばかりの茹でたて」を無骨に積み上げる圧倒的な素材力で対抗。仲卸を通さないダイレクトな仕入れネットワークこそが、この高クオリティな提供を支える生命線だ。