ネット上の反応を調査すると、アポカリプティックサウンドを巡る動画の多くに意図的なフェイク(デマ動画)が混入している現実が浮き彫りになります。
事実、2010年代半ばにYouTubeやTikTokで数千万回再生を記録した劇的な「天空のラッパ動画」をデジタル音声解析にかけた結果、2005年公開のスティーヴン・スピルバーグ監督映画『宇宙戦争(War of the Worlds)』に登場するトライポッドの攻撃ホーン音や、映画『レッド・ステイト』の効果音をそのままサンプリングし、街並みの映像に後付け合成したものが多数発見されました。
動画投稿プラットフォームの収益化や再生数稼ぎ(アテンション・エコノミー)を目的としたフェイクコンテンツは巧妙化しており、中にはAI音声合成ツールを用いて作られた環境音も存在します。奇妙な動画を目にした際は、以下の点を確認することが推奨されます。
- 複数の異なる撮影者による動画が存在するか:本当に街全体に響き渡る大音量であれば、別角度からの投稿が同時多発するはずです。単一のアカウントのみが投稿している動画は合成の可能性が極めて高くなります。
- 映像内の周囲の人々のリアクション:大音響が轟いているにもかかわらず、通行人や鳥などの野生生物が平然としている場合、音声が後からトラック編集で追加された証拠です。