公開された遺書のうち、もっとも詳細かつ感情の昂ぶりが記録されていたのが、尾崎豊が肌身離さず持ち歩いていた私物のカバンの中から見つかったルーズリーフに書かれたメッセージです。そこには、妻の繁美さんと息子の裕哉さんに対する狂おしいほどの愛情と謝罪が綴られていました。
【妻・繁美さんと息子・裕哉さんへ宛てた遺書全文】
「先立つことをお許し下さい。先立つ僕を許して下さい。
皆、本当にいい人ばかりでした。もう一度、生き直したい。
こんなに愛しているのに、なぜ皆、僕を傷つけるのか。
繁美、裕哉、本当に愛している。
繁美、もう泣かないでくれ。裕哉を頼む。
さようなら、愛している。」
文章には、音楽活動のプレッシャーや人間関係の摩擦に苛まれ、精神的に追い詰められていたロックスターの孤独が浮き彫りになっています。家族を誰よりも深く愛しながらも、自らの内なる苦悩から逃れられなかった悲劇的な葛藤が、震える文字から生々しく伝わってきます。