日本人学習者が最も直面しやすい壁が、what is a what is the 違いを感覚的に掴み切れていない点です。日本語には冠詞(a/the)の概念が存在しないため、両者を同じ「〜は何ですか?」と訳してしまい、誤ったシチュエーションで使ってしまうケースが散見されます。
この違いを理解する鍵は、定冠詞 the ニュアンスにあります。不定冠詞「a」は「たくさんある同類の中の、不特定のどれか1つ」を指すのに対し、定冠詞「the」は「話し手と聞き手の頭の中で、スポットライトがピタリと1点に当たっている状態」を作り出します。
例えば、知らない単語「router(ルーター)」を聞いた際に「What is a router?」と尋ねれば、「ルーターという機器は世の中で一般的にどういうものですか?」という定義の質問になります。一方、オフィスのインターネットが途切れた場面で「What is the router?」と発言すると、「今この部屋で使っている、あのルーターの機種や状態は何ですか?」という意味合いになり、聞き手は「どのルーターの話をしているのか」を特定しようとします。