時代の変化とともに、ホームズ像もダイナミックな変貌を遂げてきた。映画界において、ガイ・リッチー監督のスタイリッシュなアクション作で主演を務めたロバート・ダウニー・Jrは、肉体派でありながら変人でもある男の魅力を鮮烈に刻み込み、従来の堅苦しい探偵イメージを鮮やかに打ち破った。
対して、21世紀のロンドンに舞台を置き換えた現代版ドラマで主演を張ったベネディクト・カンバーバッチは、高速で展開する思考回路を持つソシオパス的な頭脳派ホームズを見事演じきった。彼の繊細かつ鋭利な演技は世界的な大ブームを引き起こし、名探偵というアイコンがどの時代においても柔軟にアップデート可能であることを証明した。