彼らの音楽性を象徴する代表曲のひとつが、名曲『Endless Rain』だ。静けさの中に響く美しいピアノの旋律と、切なく胸を打つヴォーカル、そしてHIDEとTAIJI(後にSUGIZOやHEATH)が奏でる情感豊かなアンサンブル。ライヴのクライマックスで観客全体が大合唱するこの曲は、去り行ったメンバーと残された人々を繋ぐ永遠の架け橋となっている。
こうした壮絶なバンドの光と影、そして度重なる悲劇を余すところなく捉えたドキュメンタリー映画『We Are X』は、世界各国で大きな話題を呼んだ。米サンダンス映画祭での受賞をはじめ、海外の映画賞で高い評価を獲得。後にNetflixなどの世界的プラットフォームで配信されたことで、アジア圏のみならず欧米の若い世代にも彼らのドラマが知れ渡ることとなった。傷だらけになりながらも音を鳴らし続ける姿は、国境や言葉の壁を超えて人々の魂を揺さぶったのである。