手軽で便利な反面、決して軽視してはならないのが耐荷重の限界だ。100均のジョイントラックは、1段あたりの耐荷重がおよそ5kgから10kg程度に設計されていることが多い。調味料や文房具、洗面用具を置く分には十分すぎる強度だが、ペットボトル飲料のまとめ置きや重たい調理家電を載せると、棚板の歪みやジョイントのズレを引き起こす恐れがある。
構造的な弱点を補うためには、重量配分の工夫が欠かせない。重いものは最下段に集め、重心を低く保つのが鉄則だ。棚全体の揺れを防ぐため、背面や側面にワイヤーネットを結束バンドでしっかりと固定し、筋交い(ブレース)の役割を持たせる補強テクニックも効果を発揮する。
また、足元をキャスター仕様にする場合は、静止時の耐荷重よりも移動時の負荷が大きくなる点に注意したい。頻繁に動かすワゴンなら、耐荷重の数値を鵜呑みにせず、積載重量をスペックの7割程度に抑えることが長期使用の秘訣だ。