新春の路面を揺らす熱戦の背景には、強豪校同士の凄まじいプライドのぶつかり合いがある。2026年開催の第102回東京箱根間往復大学駅伝競走において、中心的な軸を形成するのが青山学院大学陸上競技部と駒澤大学陸上競技部だ。
青山学院大学陸上競技部を率いる原晋監督は、選手個々の自主性と本番での爆発力を極限まで高める戦略で幾度もの歓喜を引き寄せてきた。対する駒澤大学陸上競技部は、圧倒的な走行距離に裏打ちされた盤石の層の厚さで他校を凌駕する。両校が繰り広げる秒単位のタスキリレーは、往路のタイム差を復路の全5区間でどう詰め、あるいは突き放すかという高度な駆け引きの連続だ。
復路では、6区の山下りによるスタートダッシュがレース全体の潮流を決定づける。ここで主導権を握ったチームが後続に精神的なプレッシャーを与え続けるため、9区や10区での逆転劇を生む下地ともなるのだ。