1938年(昭和13年)11月3日生まれの小林旭は、2026年で87歳の領域に達しています。東京都世田谷区に生まれ、第3期日活ニューフェイスに合格して銀幕の世界へ足を踏み入れました。石原裕次郎と並ぶ日活の二大看板として『渡り鳥』シリーズや『旋風児』シリーズなど通算150本以上の映画に主演し、昭和の若者文化を牽引しました。
華々しい活躍の一方で、私生活では大きな波乱を経験しています。1962年には世紀の歌姫・美空ひばりと事実婚を行いますが、わずか1年7カ月で別離を迎えることとなりました。当時の特番インタビューや自著で語られた「周囲の大人たちの思惑と、お互いの背負う看板の重さに引き裂かれた」という生の告白は、今なお語り継がれる昭和芸能史の重要証言です。
その後、女優の青山京子と1967年に再婚し、実業家としての多額の借金返済など幾多の逆境を乗り越えながら、歌手として『昔の名前で出ています』で奇跡のカムバックを果たしました。激動の時代を駆け抜けた不屈の男のドラマこそが、歌声に唯一無二の説得力を与えています。