劇場スタッフが小学生のみの来場に対して慎重な姿勢を見せる背景には、現場で日常的に発生する特有のトラブルがあります。子どもたちに悪気がなくても、映画館という特殊な閉鎖空間では思わぬ事態に発展します。
代表的なトラブル事例として挙げられるのが、「上映中のおしゃべりやリアクションの声」です。友達同士で鑑賞すると気分が高揚し、劇中の展開に対して声を出して突っ込んだり、隣同士で感想を言い合ったりして、周囲の観客から注意を受けるケースが後を絶ちません。
また、「暗闇での座席の迷子やトイレ退出」も頻発します。上映途中で席を立ったものの、場内が暗いため自分の席に戻れなくなったり、他人の足を踏んでしまったりすることがあります。さらに、前の座席を足で蹴ってしまう行為も、子どもが無意識にやってしまいがちなトラブルのひとつです。
万が一の地震や火災などの非常事態が発生した際、パニックにならずスタッフの誘導に従えるかという防災面のリスクも、保護者同伴が望まれる大きな理由となっています。