世間を騒がせた過去のグランプリや話題作は、大会終了後にどのような運命を辿ったのだろうか。追跡取材を行うと、明暗を分ける現実が見えてくる。
過去に大きな話題を呼んだ傾斜問題のあった物件は、長年にわたる住民と開発業者の折衝の末、ついに解体と再開発の道を選んだ。一方で、不法占拠や複雑な権利関係でノミネートされた雑居ビルは、今なお解決の糸口が見えず、廃墟化したまま放置されている。SNSの一瞬の炎上劇として消費されがちな案件だが、その裏には資産価値の暴落や居住者の生活という深刻な現実が地続きで存在している。