伊東甲子太郎の新たな魅力に光を当てた契機の一つが、大人気スマートフォン向けRPG『Fate/Grand Order(FGO)』をはじめとする現代のゲーム・コミック作品です。
『FGO』における伊東甲子太郎は、単なる冷酷な策士ではなく、自らの限界と時代の要請を冷静に自覚しながら、美学と合理性を追求する知性派キャラクターとして描かれ、熱烈な支持を獲得しました。従来の「新選組=正義、伊東=裏切り」という単純な二元論から脱却し、「誰もが自らの信じる日本のために命を懸けていた」という多元的な歴史観が、若い世代の歴史ファンやサブカルチャー層に深く浸透しています。
SNSやファンのコミュニティでも、「史実を調べるほど伊東の正しさと悲劇性が際立つ」「土方歳三とは別ベクトルのリアリストだった」といった声が多数上がっており、歴史エンターテインメントが生んだ現代的な再評価の好例といえます。