事態が動いたのは2019年7月、参議院議員選挙の期間中だった。高橋和希氏は自身のInstagramに自作のキャラクターイラストと共に、現政権への批判や投票を呼びかけるメッセージを投稿した。世界中に数億人のファンを持つ大物作家の直接的な政治表明は、即座にネット空間を駆け巡った。
投稿は瞬く間に拡散され、大きな物議を醸した。支持派は「著名人が社会問題に声を上げるのは当然の権利であり、勇気ある行動だ」と絶賛。一方で反対派からは「子供たちの思い出の作品を政治利用するな」「作品のファンを失望させた」といった苛烈なバッシングが巻き起こった。後に高橋氏は謝罪メッセージを掲載し、イラストの意図を一部修正する事態に追い込まれたが、炎上の残り火が消えることはなかった。