かつてこの駅は、単に「野比駅」と呼ばれていた。1963年の開業以来、地域住民の足として親しまれていた郊外の駅だったが、大きな転換期が訪れたのは1998年4月のことだ。
横須賀リサーチパークの本格的な街開きに伴い、京浜急行電鉄は駅名を「YRP野比駅」へと改称した。鉄道事業の歴史において、駅名に英字略称を取り入れる試みは当時非常に先進的であり、業界内外で大きな話題を呼んだ。国際的な研究都市を目指す拠点へのアクセス駅として、その先駆的な存在感を強烈にアピールする狙いがあった。最先端のイメージと伝統的な地名の融合は、今日に至るまで強いインパクトを与え続けている。