羽海野チカという才能を語る上で欠かせないのが、爆発的ヒットを記録した『ハチミツとクローバー』だ。美術大学を舞台に繰り広げられる甘酸っぱくも切ない青春群像劇は、当時の若者文化に決定的な影響を与えた。この初期の金字塔から彼女を追い続けているコアなファン層は分厚い。
長年の読者たちは、ネット上の過剰なバッシングに対して冷ややかな視線を送っている。「彼女の繊細な感性があるからこそ、あの名作群が生まれた」「SNSの切り取り報道に惑わされるべきではない」といった声が根強く、騒動の渦中でもファンコミュニティの根底にある愛着と支持が崩れることはなかった。