番組を成立させていた背景には、日本全国の過疎化と公共交通機関の変容というシビアな現実が存在した。地域住民の足である路線バスの廃止や減便が全国各地で相次ぎ、都道府県境をまたぐバスルートが年々消失していったのだ。
番組初期にはスムーズに繋がっていたルートも、回を重ねるごとに断絶。「バス旅」でありながら、実際には徒歩での山越えや長距離移動を強いられる場面が急増した。単なる旅バラエティの枠を超え、地方の交通インフラが抱える課題を浮き彫りにした点も、現代における社会派ドキュメンタリーとしての側面を物語っている。