「旧作の魂を裏切らず、かつ現代のゲーマーが驚く新体験を作る」。開発ディレクターがインタビューで語った言葉が、本作の立ち位置を雄弁に物語っている。かつて僕たちが画面にかじりついて遊んだ『幻想水滸伝I』や『II』の感動を、ただの思い出補正で終わらせないための試行錯誤が積み重ねられてきた。
特に注力されたのが、本拠地の発展プロセスだ。最初はただの廃城に過ぎない拠点が、鍛冶屋、薬師、料理人、あるいは怪しげな鑑定士などをスカウトして連れ帰るたびに、リアルタイムで発展・拡大していく。仲間が増えるごとに城の灯りが増え、BGMに新しい楽器の音が重なっていくあのカタルシスは、2026年最新のサウンドデザインによって震えるほどの没入感をもたらしてくれる。