この言葉が若者たちの間に定着した背景には、1960年代後半から70年代にかけて流行した若者向けメディアや週刊誌の影響が大きい。性に関する話題がまだ公の場でタブー視されていた時代、直接的な表現を避けるための「オブラート」としてアルファベットによる暗号化が重宝されたのだ。
80年代に入ると、アイドルソングの歌詞や人気少女漫画のセリフにも隠喩として取り入れられ、若者の日常会話にすっかり根付いた。当時のカルチャー誌を紐解くと、読者投稿コーナーには「彼とまだBまでしか行っていないのですが……」といった切実な悩みが毎月のように寄せられていたことがわかる。