夫の死後、あるいはその直前から、彼女のキャリアは思いもよらない方向へと舵を切る。50代半ばを過ぎてからのバラエティ番組への本格進出である。特に明石家さんまとの絶妙な掛け合いは、日本中を爆笑の渦に巻き込んだ。突拍子もない発言、豪快な笑い声、そしてパチンコ好きを隠さない人間味。お茶の間は一瞬で彼女の虜になった。
だが、共演した芸人やスタッフたちが口をそろえて証言するのは、彼女の圧倒的なプロ意識だ。カメラが回る前の細やかな気配り、挨拶を欠かさない礼儀正しさ、そして「視聴者を笑顔にする」ことへの徹底した真摯さ。あのアグレッシブな天然ぶりは、計算された芸ではなく、彼女が持つ天性の愛嬌と徹底した謙虚さが生み出した奇跡の産物だった。