ブームの火付け役となったのは、今年初めにアメリカの人気コメディアンが投稿した一本のリアクション動画だった。大阪のなんばグランド花月で生観劇した彼が、舞台上での完璧な様式美に衝撃を受け、その様子をSNSにアップ。これが瞬く間に拡散された。
かつてテレビのバラエティ番組を席巻したこのギャグが、今やスマートフォンの縦型動画という新しい器を得て、全く異なる文脈で消費されている。言葉の意味は分からずとも、そのテンポと視覚的な面白さが、タイパ(タイムパフォーマンス)を重視する現代の若者の視聴スタイルに合致したのだ。