卒業延期を検討する上で最大の関心事は、「就職活動における有利・不利の度合い」でしょう。最大のメリットは、日本の採用市場において依然として強力な効力を持つ「新卒枠(新卒カード)」を保持したまま再エントリーできる点です。既卒採用に比べて求人数や母数が圧倒的に多い新卒採用ルートに乗れることは、大手・人気企業を目指す上で大きなアドバンテージとなります。
しかし、デメリットも決して軽視できません。採用担当者は選考時、「なぜ所定の4年間で卒業しなかったのか」「この1年間で何を得たのか」を厳しくチェックします。十分な行動実績や納得感のある説明ができない場合、「計画性や自己管理能力に欠ける」と評価される恐れがあります。
最新の採用トレンドでは、単なる卒業延期そのものを形式的に減点する企業は減少しています。それ以上に「延期期間中にどのような課題を設定し、どう克服して成長したか」というプロセスが重視されるため、明確なストーリーを持って活動を展開することが合否を分ける決定打となります。