こうして産声を上げたのが「名刀あずきバー」だ。刀身の美しさはもちろんのこと、細部にまで散りばめられた工夫が凄まじい。
刃長や反りの絶妙なバランスに加え、目を見張るのはその「色」と「模様」である。焼き入れの工程において、あずきバー独特のあずき色とつぶあんの質感を表現するため、粘土の塗り方(土置き)に工夫が重ねられた。刃文には、あたかも小豆の粒が散りばめられているかのような独特の影が浮かび上がる。柄(つか)や鞘(さや)の装飾にもアイスのスティックを模した意匠が組み込まれ、冗談と伝統美が見事に融合した傑作となった。