ニューヨークのアメリカ自然史博物館に保管されている標本をはじめ、世界中の貴重な化石が再びスポットライトを浴びている。19世紀に発見されて以来、進化の「ミッシングリンク」として君臨してきた始祖鳥(アーケオプテリクス)の化石だが、最新の高エネルギー放射光X線を用いた再分析により、これまで見落とされていた軟組織の痕跡や微小な骨の接合部が明らかになった。
始祖鳥が保持していた「歯のある嘴(くちばし)」や「長い骨質の尾」は、現生鳥類へと至る途上の過渡的な特徴である。しかし、肩甲骨の可動域や胸骨の形状を精密に再構成した結果、彼らがすでに現代の鳥類に近い高度な羽ばたき能力の基礎を備えていたことが実証された。かつての「飛べない跳躍者」というイメージは、最新の計算力学によって完全に覆されたのだ。