このムーブメントは、クリエイターエコノミーの側面からも無視できない規模に成長している。イラスト投稿サイト「pixiv」や「Skeb」などのコミッションサービスでは、ダークなテイストを得意とするイラストレーターへの依頼が後を絶たない。
特に、歌い手やVTuber、ボカロP(ボーカロイドプロデューサー)からのMV用イラストとしての需要は爆発的だ。YouTubeで数百万回再生を記録する楽曲の背景には、必ずと言っていいほど、憂いを帯びた男の子のイラストが存在する。アートとしての価値が認められ、個展を開催すれば即座にグッズが完売する人気絵師も珍しくない。アンダーグラウンドだった表現が、今や巨大な商業的価値を生み出す源泉となっている。