道東の方言で霧雨や非常に細かい濃霧を指す言葉、「じり」。釧路の夏を象徴するこの気象現象は、2026年の気象観測においても非常に興味深い挙動を見せている。単なる悪天候ではなく、街全体を柔らかい光と影で包み込む幻想的な景観として、近年はその文化的・観光的価値が見直されてきた。
気象データによると、南からの高気圧の押し出しが強まるほど、冷たい海面との温度差が開き、「じり」の発生頻度が高まる傾向にある。2026年は例年以上に太平洋側の気圧配置が緊迫しているため、釧路港や幣舞橋(ぬさまいばし)周辺では、白く煙る幻想的な夕景が連日のように目撃されている。カメラを手に霧の街を歩く観光客の姿は、いまや夏の名物詩だ。