第二次世界大戦後の1948年、朝鮮半島は南北に分断された。大韓民国が太極旗をそのまま国旗として継承した一方で、北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)は独自の「紅藍五角星旗(通称:人共旗)」を採用した。北の旗は赤と青の横縞に白い円と赤の五角星を配した社会主義特有のデザインだ。
興味深いのは、北朝鮮も当初は太極旗を使用していた点である。しかし、イデオロギーの対立が決定的となる中で、伝統的な陰陽思想に基づく太極旗は「封建的・宗教的」と見なされ放棄された。二つの旗の存在は、同じ歴史と言語を共有しながらも歩みを分かち合ざるを得なかった分断国家の現実を強烈に物語っている。