観光ガイドの表紙を飾る定番スポットのすぐ裏手に、地元住民が愛してやまないディープなエリアが息づいている。大手メディアが伝える地域情報・観光ガイドには載りきらない、多摩センターの奥深い魅力を紐解いてみたい。
象徴的なのが、全面リニューアルを経て市民の知の拠点へと生まれ変わった「多摩中央公園」と「パルテノン多摩」だ。大池のほとりに広がる緑の芝生広場では、自家焙煎コーヒーを片手に読書に耽る若者や、スケッチを楽しむクリエイターの姿が目立つ。公園内に新設されたブックカフェは、地元産の有機野菜を使ったランチを提供するなど、隠れたサードプレイスとして連日賑わいを見せる。
少し足を伸ばせば、多摩丘陵の豊かな原生林をそのまま残した散策路や、昭和レトロな面影を残す団地商店街をリノベーションした隠れ家的なベーカリー、マイクロブルワリーが点在する。超近代的な駅前空間から徒歩数分で、豊かな自然と人間味あふれるローカルカルチャーに出会える。この強烈なギャップこそ、多摩センターの真の贅沢だ。