「オールシーズン」という響きがもたらす最大の罠は、どんな冬道でも万能に走れるという勘違いだ。ドライ路面や雨のウェット路面では良好なフィーリングを見せるが、ひとたび路面状況が雪へと変わるとその表情を一変させる。
新雪やうっすらと積もった浅雪程度であれば、トレッドパターンが雪を噛んで前進することは可能だ。しかし、夜間に冷え込んでできるブラックアイスバーンや、踏み固められたツルツルのみがき磨耗路面では状況がまったく異なる。ブレーキを踏んでも滑り続け、交差点で意図通りに止まれない事故が多発しているのが実状だ。