2000年代初頭の日本のテレビ番組は、空前のスピリチュアル・オカルトブームの真っ只中にあった。数々の霊能力者や風水師が画面を彩る中、怪奇現象に苦しむ一般家庭や心霊スポットへ乗り込み、本格的な「お祓い」を執り行うスタイルで一躍脚光を浴びたのが彼だった。羅盤を手に方角を測り、呪文を唱えて悪霊と対峙する緊迫した現場の映像は、高視聴率を叩き出し続けた。
やらせや演出という懐疑的な視線は当時から常に付きまとっていた。それでも現場に漂う重苦しい空気感や、共演したタレントが見せた本気の怯え顔は、虚構だけでは説明のつかない生々しいリアリティを醸し出していた。テレビ局側も彼の持つ圧倒的な存在感に依存し、恐怖特番の目玉として全国の視聴者へ提供し続けたのである。