番組を支え続ける視聴者コミュニティ(SNS、ネット掲示板、Q&Aサイト)のリアルな反応を分析すると、現在の『ガキ使』に対して極めて興味深い二面性が浮かび上がってきます。
好意的な意見の中心にあるのは、「深夜番組としての純粋なお笑い実験精神への回帰」を歓迎する空気です。
「浜田さんが中心になって若手や中堅をイジり倒す企画は、初期の深夜っぽさがあって逆に毎週見逃せない」「ヘイポー(斉藤敏豪総監督)の企画や着ぐるみ運動会のような、くだらなさを突き詰めた回は今見ても唯一無二」という声が多数上がっています。大晦日のファミリー向け巨大エンタメから、かつての知る人ぞ知る深夜のアバンギャルドな遊び場へ舵を切ったことが、コアなお笑いファンを再熱させています。
一方で、ダウンタウン2人の阿吽の呼吸を求めるノスタルジーも根強く残ります。
「やはり松本人志の即興ボケに対して浜田雅功が叩くオープニングの立ちトークこそが原点」「あの緊張感と脱力感の同居は、代打ゲストがどれだけ頑張っても埋められないピース」という指摘は、熱心な古参ファンほど切実です。制作現場もこの声を認識しており、代役を立てて無理に2人体制を模倣するのではなく、浜田+集団コント的空気感に意図的にシフトさせる演出工夫が見て取れます。