現場となった福岡市城南区の住宅地は、普段は家族連れや学生が行き交う穏やかな生活圏である。それだけに、突然の事件発生がもたらした心理的衝撃は計り知れない。
「普段から挨拶を交わす程度の付き合いはありましたが、取り乱した様子やトラブルなどは全く感じられませんでした。まさかこんな近くでそんなことが起きるなんて、今でも信じられません」。近くに住む高齢男性は、震える声でそう語った。
別の住民によれば、事件が発覚する直前、郵便受けに数日分の新聞が溜まったままになっていたことや、夜間になっても室内の明かりが一切灯らない異変に気づいた人がいたという。通報を受けたパトカーや救急車がサイレンを鳴らして駆けつけた瞬間、静寂は破られ、周囲には一気に緊迫感が張り詰めた。近隣住民らは規制線の外から不安げな表情で現場を見つめ、互いに小声で安否を気遣い合っていた。