八王子実践を語る上で避けて通れないのが、高校バレーボール史に燦然と輝く女子バレー部の存在です。春の高校バレー(全日本バレーボール高等学校選手権大会)やインターハイにおいて数多くの栄冠を手にしてきた伝統は、今なお色褪せていません。数々のオリンピック代表選手やVリーグプレイヤーを世に送り出してきた歴史は、まさに全国の女子中学生バレーボーラーにとっての憧憬の的です。
強さの礎を築いた名将・菊間息男氏の指導哲学は広く知られていますが、現在の八王子実践バレーボール部の監督体制においても、単なるスパルタ指導ではなく、科学的トレーニングや自主性を重んじる現代的なアプローチが取り入れられています。「基本を徹底的に反復し、泥臭くボールを繋ぐ」という八実バレーの真骨頂は継承されつつ、メンタルケアや栄養指導、映像分析を用いた戦術研究など、トップアスリート育成のノウハウが日々アップデートされています。
現場取材や関係者の声を聞くと、バレーボール部員は体育科のような独立した枠組みだけでなく、普通科の学級に所属しながら練習に励んでいるケースも多く見られます。全校を挙げた応援体制が敷かれており、全国大会の時期には学校全体が一体となって熱狂する文化が息づいています。真剣に全国の頂点を目指したい生徒にとって、これ以上ない刺激的な鍛錬の場であることは間違いありません。