作品を現場で指揮するNHKのテレビドラマ制作部が、審査時に最も警戒するのは「スタミナ切れ」だという。朝ドラの撮影スケジュールは過酷を極め、早朝から深夜までの長時間の撮影が何ヶ月も続く。技術的に優れていても、現場のスタッフや共演者と良好な関係を保ち続けるコミュニケーション能力やタフネスが欠落していては現場が破綻してしまう。
そのため選考では、芝居の技術だけでなく、雑談時の表情や立ち振る舞い、過密日程を走り抜けるフィジカルとメンタルの強さがつぶさに観察される。単なる「アイドルの登竜門」ではなく、過酷な現場を支える一人のプロフェッショナルとしての覚悟が問われているのだ。