味噌や醤油の味わいを左右する最大の要素は、言うまでもなく水と原料だ。同社が拠点を置く熊本は、世界有数のカルデラを誇る阿蘇山系からの豊かな地下水に恵まれた「水の都」である。蔵の深井戸から汲み上げられる清冽な伏流水は、ミネラルバランスに優れ、麹菌や酵母の働きを最大限に引き出す命の水となる。
原料へのこだわりも徹底している。安価な脱脂加工大豆に頼るメーカーが少なくない中、同社は厳選された国産の丸大豆と小麦を使用。さらに地元・熊本をはじめとする九州産の契約栽培原料を積極的に採用し、トレーサビリティの確保と安全性の追求に余念がない。口に入れた瞬間に広がる豊満な旨みと、スッと胸に染み入るようなやさしい後味。それは素材そのもののポテンシャルを信じ抜く職人たちの情熱から生まれている。