1990年代半ば、ゲーム市場におけるロールプレイングゲームといえば、重厚なシナリオや美麗なグラフィックでプレイヤーを引き込む一本道の作品が主流だった。しかし、本作が提示した「収集・育成・対戦・交換」を軸としたシステムは、ゲームの在り方そのものを根底から覆した。
ハードウェアの通信機能を使ってプレイヤー同士が直接つながり、現実世界でのコミュニケーションを発生させる仕掛け。この革新的なゲームデザインは、世界のゲーム産業全体に測り知れない影響を与えた。単にゲームソフトを売るだけでなく、トレーディングカードゲーム、アニメ、映画、マーチャンダイジングへと波及する、現代のマルチメディア展開の雛形がここで完成したのだ。