長年、単なる「知恵袋」だと思われていたニョン婆の正体が、元女ヶ島皇帝グロリオーサであることは早くから明かされていた。だが、彼女の過去に潜む最大の衝撃はそこにとどまらない。なんと彼女は、かつて世界最強かつ最悪と謳われた「ロックス海賊団」の元クルーだったのだ。ロックス・D・ジーベックを筆頭に、若き日の白ひげ、ビッグ・マム、カイドウ、シキといった怪物たちが集うあの船に、彼女もまた乗っていたという事実である。
女ヶ島の皇帝がなぜ海に出て、凶悪な海賊団の一員となったのか。その答えはアマゾン・リリーに伝わる伝統的な宿命「恋い焦がれ病」にある。先代皇帝たちが恋に敗れて命を落とす中、グロリオーサは自らの感情に従って島を飛び出した。大海原で生き抜くために選んだ道が、ロックス海賊団への加入だったのだ。最新話で描かれたゴッドバレイ事件の回想シーンでは、若い頃の美しくも気丈な彼女の姿が描かれ、読者に強烈なインパクトを与えた。