難工事が続くリニア中央新幹線建設プロジェクトは、依然として業界の試金石であり続けている。南アルプストンネル工区をはじめとする超難関工事において、環境保全と安全施工をどう両立させるか。現場では日々、極限の土木技術が試されている。
こうした超大型国家事業の現場コスト膨張に対し、日本建設業連合会は発注者側との資材スライド条項の適用や工期延長の柔軟化をめぐり、粘り強い交渉を続けている。労務費の急騰をいかに請負金額へ適切に転嫁できるか。ここでの攻防は、今後の民間・公共問わずすべての建設工事の基準となるだけに、業界全体がその行く末に熱視線を注いでいる。