一方、兄と同じ「演技」という過酷な土俵に挑む道を選んだのが、三男の菅生新樹だ。大学卒業を機に本格的な芸能活動をスタートさせた当初は、メディアから「菅田将暉の弟、俳優デビュー」という見出しで大々的に報じられ、甘やかしや親光りといった冷ややかな批判の声も少なくなかった。
しかし、彼は泥臭くオーディションを受け続け、小劇場からドラマの脇役まで愚直にキャリアを積み上げた。連続テレビ小説での好演や、癖のある役柄を演じ切る圧倒的な存在感によって、批評家たちの評価は一変。「菅田将暉に似ている」のではなく、「菅生新樹という唯一無二の役者」としての輪郭が年々に濃くなっている。スクリーンで見せる狂気と哀愁の混じった表情は、すでに兄の面影を遥かに超えた独自の輝きを放つ。