この言葉のルーツは、爆発的な人気を誇るスマートフォン向けRPG『Fate/Grand Order(FGO)』の主人公に対する揶揄にある。プレイヤーの分身であるはずの主人公が、自らは戦わず強力なサーヴァント(英霊)たちを従え、さも自分が偉業を成し遂げたかのように振る舞う態度。それが一部のネットユーザーの逆鱗に触れた。「イキる(調子に乗る)」と「鯖(サーヴァント)」、そして凡庸な男を指す「太郎」が組み合わさった時、極めて攻撃力の高い言葉が完成したのだ。
最初は匿名掲示板の片隅で批評的に囁かれる程度だった。しかし、コミカライズやアニメ化が進むにつれ、主人公の描写に対する違和感が可視化されるようになり、ネット上の議論は一気に火に油を注ぐ結果となった。