極度の肥満を抱える人々の過酷な現実は、メディアやエンターテインメント作品を通じても広く知られるようになった。米ケーブル局TLCの大ヒット番組『600ポンドの人生』は、体重300kg近くに達した人々が過酷な減量治療に挑む姿に密着したリアルなドキュメンタリーとして、長年にわたり高い視聴率を誇っている。
また、ブレンダン・フレイザーが主演を務めアカデミー賞を受賞した映画『ザ・ホエール』は、外出しなくなった高度肥満症の男性が抱える孤独と愛憎、罪悪感を重厚に描き出した。見世物的な関心を超え、過酷な病と共に生きる人間としての尊厳や心理的痛みに焦点を当てる動きが、映画界や映像表現においても明確になっている。