日本に数十人しか存在しない珍しい苗字を持つ当事者たちは、日常生活においてどのような経験をしているのでしょうか。過去のメディア取材やネットコミュニティに寄せられた当事者・関係者の生の声を検証すると、特有の苦労とメリットが浮き彫りになります。
最も頻繁に遭遇するトラブルは、「エイプリルフール(4月1日)の悪ふざけと誤認される」点です。会員登録の申し込みやホテルの予約時、スタッフから「本名をご記入ください」と疑われたり、確認の電話が入ったりすることは日常茶飯事だといいます。また、役所や病院の窓口では担当者が読み方に窮して呼び出しが止まるケースも少なくありません。
一方で、「初対面で100%名前を覚えてもらえる」「雑談のきっかけに困らない」というビジネスや人間関係上の大きなアドバンテージを挙げる声も目立ちます。一度その由来を説明すれば強い印象を残せるため、自身のアイデンティティとして誇りを持っている人が大半です。