かつて昭和の歓楽街として独自のディープな雰囲気を纏っていた百軒店エリア。そこに現れたミッケラーの空間は、一見すると対極にある北欧のミニマリズムを落とし込みながらも、見事に街の雑多な魅力と共鳴してみせた。
コンクリート打ちっぱなしの壁面に映えるナチュラルウッドのバーカウンター、そして視線を引きつけるポップでシュールなイラストアート。壁一面に広がるガラス扉からは路地を行き交う人々の影が透け、開放感と隠れ家感が絶妙なバランスで同居する。ドアを完全に開け放つスタイルの店内からはタップから注がれる芳醇な香りが路地へと溢れ出し、通りかかる人々の足を踏み入れさせる不思議な磁場を生み出している。