残食問題も無視できない。全国の小中学校で毎日発生する牛乳の飲み残しは、年間で数千トンにも及ぶと推計されている。特に気温が下がる冬場や、体調や体質的に200mlを飲み干せない低学年の児童にとって、毎日の牛乳は重荷となりがちだ。
「残さず食べなさい」という従来の指導法は、いまや時代遅れになりつつある。ある小学校の教員は「無理に飲ませることはせず、残すことを容認せざるを得ないが、毎日のように未開封に近いパックを廃棄するのは心が痛む」と打ち明ける。フードロス削減の観点からも、全員一律支給の限界が露呈している。