映画『ALWAYS 三丁目の夕日』で描かれたような、集団就職、東京タワーの建設、白黒テレビに群がった人々の熱情。あの活気溢れる昭和の原風景をリアルタイムで創り上げた立役者こそ、この世代に他ならない。団塊の世代という言葉を生み出した堺屋太一氏は、彼らの持つ強大なエネルギーと団結力が日本を変革すると見抜いていた。
自らの力で豊かな社会を勝ち取ってきたという自負があるからこそ、現在の社会保障制度の収縮に対するショックは大きい。過去の輝かしい成功体験と、眼前に立ちはだかる厳しい現実とのギャップをいかに埋めるかが、彼ら自身の精神的なゆとりや生きがいづくりにおける課題となっている。