2026年大会、日本中を熱狂の渦に巻き込んだのが栗山英樹監督率いる侍ジャパンでした。大谷翔平選手やダルビッシュ有投手を招集しただけでなく、日系人選手として初となるラーズ・ヌートバー外野手を抜擢するなど、既成概念にとらわれないチーム編成を断行しました。
不振を極めた村上宗隆選手を準決勝メキシコ戦の土壇場でも代打を送らず信じ抜き、逆転サヨナラ打を生んだシーンは大会のハイライトとなりました。決勝のアメリカ戦では、大谷選手がマイク・トラウト選手を三振に仕留めて全勝優勝。世界一奪還の立役者となった栗山監督ですが、大会直後に惜しまれつつ退任を発表しました。
この退任劇の裏側にあったのは、職責を全うした指導者の美学でした。栗山監督自身、「代表監督という重責は心身を極限まで削るものであり、次の世代の優秀なリーダーに託すべき」という強い信念を持って就任当初から短期決戦にすべてを懸けていました。有終の美を飾り、最高の形で次世代へタクトを譲るという決断は、球界関係者からも深い敬意を集めました。