普段履き慣れているスニーカーやサンダルとは異なり、下駄や草履には足を包み込むアッパー部分がありません。体重を支え、履物を足に追従させる役割が鼻緒(はなお)だけに集中するため、構造上の摩擦が発生しやすくなります。
特に多くの人がやってしまいがちな失敗が、スニーカーのように「足の指の股を鼻緒の奥までグッと差し込んでしまう履き方」です。鼻緒の付け根(前ツボ)が指の股の奥深くに強く当たり続けると、歩くたびに皮膚が強く擦れてしまいます。
さらに、新品の下駄は鼻緒の麻紐や芯材が硬く締まっており、クッション性がほとんどありません。そこに夏の汗や湿気が加わることで皮膚がふやけ、摩擦ダメージが一気に加速して靴擦れや水ぶくれを引き起こします。