長征シリーズの進化は、国家主導の軍事・科学プロジェクトだけに留まらない。国際的な商業ロケット打ち上げ市場への積極的なアプローチも再開されつつある。欧米からの経済制裁や規制が続く中、グローバルサウス諸国(アフリカ、東南アジア、南米)の衛星インフラ構築案件を文字通り独占する動きを見せているのだ。
同時に、安全保障の観点からもこの高頻度打ち上げ能力は脅威だ。万が一の有事において自国の衛星が破壊・妨害された際、即座に代替衛星を高度な軌道へ打ち上げ直す「再構築能力(Resilience)」を中国が完全に手に入れたことを意味する。